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ミック・ジャクソン『10の奇妙な話』(東京創元社) [海外小説]

ふとしたことから道を踏み外してゆくふつうの人々を描いた短篇が十個入った作品集です。いえ言うほどふつうではないかもしれません。ちょっと変わった人たちが、確実に道を踏み外してどこかへ行ってしまったり、行ってしまわなかったりする作品集です。すべての作品に味わい深い挿し絵がついていて、字の多い本なのに絵本のようなおもむきがあります。
冒頭の「ピアース姉妹」がわりとぎょっとする展開なのでびっくりするのですが、心温まる結末を迎えたり平穏な日常を取り戻したるするお話も入っています。少なくともわたくしはそういう感想を持ちました(他の方のご感想は保証できません)。
表紙のイラストにもうにじみ出ているようなぴりっとした毒と、それによりそうユーモアがよく効いた短篇集で、同じ作者の『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』が面白かった方には間違いなく楽しい一冊です。どれもそんなに長くないのでさくさく読めて、さくさく変な気分になれますよ。

10の奇妙な話


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