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マックス・エルンスト『百頭女』(河出文庫) [漫画]

えー、これは絵が文章より大きな面積を占める本ではあるものの、まず漫画ではない(絵本?)と思うのですが、カテゴリーを増やすのも何なのでねじ込みます。
超長編小説に疲れた頭を休めるために開いて、よけいにわけがわからなくなるような素敵な一冊。美術の授業でおなじみ、様々な既成の図版から切り抜いたモチーフを貼りあわせるコラージュの技法で作られた絵画と、それぞれに短い文章が添えられて全編を形成しています。文章はあまりにも短く、また絵の方があまりに意味深長で、普通に楽しめるストーリーはさっぱり見えてこないのですが、それを読み解こうとしたりしなかったりするのが何だか楽しい。どうも、魅惑的な女性「百頭女」と「鳥類の長」ロプロプが主人公に近い場所にいるようなので、その辺りから糸口が見つかりそうなのですが…
が、ストーリーがわからなくても、疲れた頭にはただ奇想天外な図版を眺めているだけで楽しい。何となくすごみがあってぞっとするようなものから一こま漫画みたいな一枚、キャプションを見ても意味不明なもの等々。作者はシュルレアリスムを代表する人物の一人ですが、これこそシュール。本家シュールにほれぼれします。

お話は変わりまして、ちくま文庫から出ている稲垣足穂コレクション。
以前「黄漠奇聞」は収録されないようで残念、というような事を書いたのですが、ちゃんと第2巻『ヰタ・マキニカリス(上)』に収録されてましたね。(恥)よって普通に買いそろえようかと思います。どうも最近のちくま文庫には《内田百間集成》《山田風太郎忍法帖短篇全集》にこのコレクションと、ツボを押さえられっぱなしでいけない。

百頭女


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